「パワーバンクキューブネオ」は買いか？Jackery・BLUETTIと比べてわかったメリット・デメリット（日テレポシュレで放送）

パワーバンクキューブネオ スペック表

項目	仕様
商品名	ソーラーパネル付きポータブル電源 パワーバンクキューブネオ
型番	HBP-201S21W
価格（税込参考）	29,800円
バッテリー容量	102.4Wh (25.6V 4Ah)
バッテリータイプ	リン酸鉄リチウムイオン電池
AC定格出力	100V 最大200W（2ポート合計）
AC充電時間	約1.3時間
ソーラーパネル	21Wポータブルソーラーパネル（セットに付属）
ソーラー充電時間	約9時間（最大発電時）
重量（約）	本体：2kg / ソーラーパネル：710g
メーカー保証	1年

パワーバンクキューブネオ 主な特徴

「リン酸鉄リチウムイオン電池」採用で、コンセントに挿したままOK

この製品の最大の進化点は、バッテリーに長寿命で安全性が高いとされる「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用したことです。これにより、従来品では推奨されなかった「コンセントに挿しっぱなし」の日常使いが可能になりました。常に満充電を維持できるため、いざという時のバッテリー切れの心配がありません。

わずか約1.3時間！驚異の「高速AC充電」

家庭用コンセントからの充電時間が、従来品（約5時間）から、わずか約1.3時間へと劇的に短縮されました。台風が近づいている時など、限られた時間でも素早く満充電にできる、防災において非常に強力な武器となります。

停電を感知！「EPS機能」を搭載

コンセントに挿したまま機器を接続しておけば、停電を感知した際に、自動でバッテリーからの給電に切り替わる「EPS機能」を搭載。照明やデスクトップPCなど、電気が途切れては困る機器の簡易的なバックアップ電源としても機能します。（※医療機器などには使用できません）

太陽光で電力を自給自足「ソーラーパネル」が最初から付属

別売りではなく、最初から「21Wソーラーパネル」がセットになっています。これにより、停電が長期化した場合でも、太陽光さえあれば、本体やスマートフォンへ直接充電できるという、究極の安心感をセットで手に入れることができます。

防災のプロが認定「防災製品等推奨品」

一般社団法人防災安全協会が、防災の観点で安全性や機能性を認めた「防災製品等推奨品」として認証されています。第三者機関によるお墨付きは、大きな安心材料となります。

「パワーバンクキューブネオ」を手に取るベネフィット

「パワーバンクキューブネオ」をあなたの家に迎える。それは、単にポータブル電源を買う、ということではありません。

それは、「いつか来るかもしれない災害」という漠然とした不安に対し、「我が家には、具体的な備えがある」という、目に見える“お守り”を手に入れることなのです。

まず、日々の暮らしが変わります。

この製品は「コンセントに挿しっぱなし」でOK。リビングの隅で、スマートフォンの充電ステーションとして日常使いできます。いざという時のために、押し入れの奥で眠らせておく必要はありません。「普段使い」こそが、最高の「防災訓練」になるのです。

台風の予報が出た夜も、慌てる必要はありません。家庭用コンセントから、わずか1.3時間で満充電が完了します。「充電し忘れた！」という焦りとは無縁です。

そして、万が一、停電で真っ暗闇に包まれた時。自動で点灯するよう設定しておいたLEDライトが、あなたの足元を照らしてくれる。それだけで、どれほどの安心感が得られることでしょう。情報から遮断される恐怖の中、この電源があることで、家族のスマートフォンを充電し、大切な人との連絡や、正確な情報収集を続ける手段を確保できます。

さらに、このセットには「ソーラーパネル」が付属しています。

停電がもし長期化しても、「太陽さえあれば、電気は自給自足できる」。この事実は、絶望的な状況下において、何物にも代えがたい希望の光となります。

「パワーバンクキューブネオ」を手に入れることは、単に電力を蓄える箱を手に入れることではないのです。それは、災害への不安を「具体的な備え」に変え、日常も非日常も、たくましく生き抜くための「安心」そのものを手に入れることなのです。

パワーバンクキューブネオ 購入前に知るべき5つのデメリットと、その考え方

デメリット①：容量が102.4Whと、非常に小さい

Jackery(288Wh)やBLUETTI(768Wh)といったライバルと比べ、容量は圧倒的に小さいです。そのため、多くの家電を長時間動かすことは到底できません。

しかし、これは「防災の第一歩」として、初心者が迷わないための、あえての“目的特化型”サイズなのです。目的を「スマホ充電と明かりの確保」という、最も重要な生命線に絞り込むことで、約2kgという軽量・コンパクトさと、手頃な価格を実現しています。これは「サブ機」ではなく、防災の「メイン機（最重要任務担当）」なのです。

デメリット②：出力が200Wと低く、家電がほぼ使えない

定格出力が200Wのため、電子レンジやドライヤーはもちろん、ほとんどの調理家電や暖房器具は使用できません。大容量モデルのような「普段通りの生活」は不可能です。

しかし、これは容量と出力のバランスを最適化した、非常に賢明な設計です。仮に出力が高くても、102.4Whの容量では、高出力家電は数分しか動かせません。この製品の役割は、「スマホ充電」「LEDライト」「小型扇風機」といった、生死を分ける可能性のある低電力デバイスを、確実に、より長く動かすこと。その目的に、機能を特化させているのです。

デメリット③：ソーラーパネルの発電量が21Wと小さい

付属するソーラーパネルは21Wと小さく、本体を満充電にするには計算上9時間以上かかります。天候が悪ければ、さらに何日も要する可能性があり、実用性が低いと感じるかもしれません。

しかし、これは「フル充電」を目指すものではなく、「ゼロから電力を生み出せる」という、究極のお守りです。停電が長期化し、本体の電力を使い切った絶望的な状況でも、このパネルで数時間充電すれば、スマホを10%充電できるかもしれません。その10%が、救助要請や家族の安否確認に繋がるのです。

デメリット④：容量単価（Whあたりの価格）で見ると、非常に割高

バッテリー容量1Whあたりの価格を計算すると、大容量のライバル製品に比べて、かなり割高になります。

しかし、この製品の価格（約3万円）には、バッテリー本体だけでなく、「21Wソーラーパネル」「EPS（自動切替）機能」「リン酸鉄リチウム電池」そして「日テレポシュレという安心感」が全て含まれています。初心者が、互換性を心配しながら別々の機器を買い揃える手間とリスクを考えれば、この「全部入りフルセット」は、非常に価値のあるパッケージと言えるでしょう。

デメリット⑤：アプリ連携などの、イマドキな機能がない

JackeryやBLUETTIのように、スマホアプリと連携して、遠隔で電源をON/OFFしたり、残量を細かく管理したりする機能はありません。

しかし、この究極のシンプルさこそが、最大のメリットです。防災用品とは、いざという時に、誰でも、直感的に使えなければ意味がありません。アプリの起動やペアリングなど、余計なステップを一切排除し、「コンセントを挿す」「ケーブルを挿す」という、誰でも知っている動作だけで完結すること。これこそが、本当の意味での「防災設計」なのです。

【ポータブル電源3選】徹底比較スペック表｜パワーバンクキューブネオ・Jackery・BLUETTI

項目	パワーバンクキューブネオ	Jackery 300 Plus	BLUETTI AC70
コンセプト	防災入門・フルセット （超小型・高速充電）	信頼ブランド・バランス型 （中容量・アプリ対応）	大容量・本格派 （高出力・家電が動く）
価格（税込参考）	29,800円 (ソーラーパネル付)	約40,000円 (40Wソーラーパネル付)	約90,000円 (120Wソーラーパネル付)
バッテリー容量	102.4Wh	288Wh	768Wh
バッテリーの種類	リン酸鉄リチウム	リン酸鉄リチウム	リン酸鉄リチウム
AC定格出力	100W（最大200W）	300W（最大600W）	1000W（最大2000W）
AC充電時間	約1.3時間	約2時間	約1.5時間
本体重量（約）	2kg	3.75kg	10.2kg
ソーラーパネル	21W（セット付属）	40W Mini（セット付属）	120W（セット付属）
UPS/EPS機能	EPS（自動切替）	なし	UPS（高速切替）
アプリ連携	なし	あり	あり
メーカー保証	1年	5年	5年

比較から分かる3つの商品の立ち位置

この表から、3つの製品が「防災レベル」に応じて、全く異なるニーズに応えるよう設計されていることが分かります。

・パワーバンクキューブネオ：

【防災レベル1：最低限の備え】

何よりも「手軽さ」と「扱いやすさ」を重視。まずはスマホの充電と明かりの確保から、という初心者が、信頼できるテレビ通販で「迷わずフルセット」を揃えたい場合に最適です。

・Jackery 300 Plus：

【防災レベル2：より快適な備え】

トップブランドとしての信頼感と、スマホ充電＋α（小型家電）が使えるバランスの取れた容量。アプリで管理もしたい、という堅実な中級者向けモデルです。

・BLUETTI AC70：

【防災レベル3：最大限の備え】

価格は最高クラスですが、停電時でも電子レンジやケトルを使いたいなど、防災レベルを最大限に高めたい上級者・本格志向モデル。UPS機能も搭載し、ほぼ「家庭用蓄電池」に近い存在です。

「Jackery ポータブル電源 300 Plus」をオススメする場合

1. 「ポータブル電源」というジャンルで、最も信頼できるブランドを選びたい方

Jackeryは、この分野のパイオニアであり、世界的なトップブランドです。その圧倒的な実績と品質、安心感を最優先する方。

2. 「スマホ充電＋α」の、バランスの取れた容量(288Wh)が欲しい方

パワーバンクキューブネオ(102Wh)では心許ないが、BLUETTI(768Wh)ほどの大容量は不要。スマホ充電に加え、数時間は電気毛布や小型テレビも使いたい、という最も現実的なニーズに応えます。

3. アプリで、バッテリー残量や電力をスマートに管理したい方

パワーバンクキューブネオにはない、BluetoothやWi-Fiでのアプリ連携に対応。離れた場所からでも、バッテリーの状態を正確に把握したい、というガジェット好きな方。

4. 5年間の長期メーカー保証に、安心感を求める方

パワーバンクキューブネオの1年保証と比べ、5年という長期保証は製品への自信の表れ。一度買ったら、長く安心して使い続けたい方。

5. 持ち運びやすさと、容量のバランスを重視する方

BLUETTI(10.2kg)と比べて、約3.75kgと、まだ十分に「ポータブル」と言える重さ。キャンプなど、家と外をアクティブに行き来する使い方に最適です。

あえて「Jackery ポータブル電源 300 Plus」をオススメしない理由

1. 「コンセント挿しっぱなし」や「自動切替（EPS）」機能が欲しい方

パワーバンクキューブネオやBLUETTIが対応している、停電時の自動切替（UPS/EPS）機能はありません。また、リン酸鉄リチウム電池ですが、挿しっぱなし運用は推奨されていません。

2. 「AC急速充電」を最優先する方

パワーバンクキューブネオ(1.3時間)やBLUETTI(1.5時間)と比べ、AC充電に2時間と、わずかですが時間がかかります。1分1秒でも早い充電を求める方。

3. 1000Wクラスの、高出力な家電を動かしたい方

定格出力は300Wのため、電子レンジやドライヤーは動かせません。その場合は、BLUETTIが必須となります。

「BLUETTI AC70」をオススメする場合

1. 停電時でも「普段通りの生活」を、可能な限り維持したい方

1000Wの超高出力により、電子レンジや電気ケトル、ドライヤーまで動かせます。「最低限」ではなく「最大限」の備えをしたい、防災意識が非常に高い方。

2. 大容量(768Wh)で、数日間の停電にも備えたい方

パワーバンクキューブネオの約7.5倍の容量を誇り、スマホ充電や照明だけでなく、小型冷蔵庫を数時間動かすことも可能です。長期戦にも備えたい方。

3. 「UPS（無停電電源装置）」機能が必須な方

パワーバンクキューブネオのEPS機能よりも高速（0.02秒）で切り替わる、本格的なUPS機能を搭載。デスクトップPCのデータ保護など、絶対に電源を落としたくない機器がある方。

4. ソーラー充電も、本格的に行いたい方

付属するソーラーパネルも120Wとパワフル。AC充電並みのスピードで充電できるため、「電気の自給自足」を本気で考えている方。

5. 5年間の長期保証と、リン酸鉄リチウム電池の安心感

Jackeryと同様、長寿命なバッテリーと長期保証で、一度の投資で10年先まで見据えた「安心」を買いたい方。

あえて「BLUETTI AC70」をオススメしない理由

1. 予算が3〜5万円程度で、防災の「第一歩」を踏み出したい方

約9万円という価格は、初心者にはあまりにも高額です。まずはパワーバンクキューブネオやJackeryで「電源を備える」という体験から始めるのが現実的です。

2. 「ポータブル（持ち運び）」性能を重視する方

本体重量が10.2kgもあり、これは「持ち運ぶ」というより「設置する」レベルの重さです。パワーバンクキューブネオ(2kg)のような手軽さは一切ありません。

3. 自分の用途が「スマホ充電と照明」だけで十分な方

その目的であれば、完全にオーバースペックです。パワーバンクキューブネオで十分、その目的を果たせます。

「パワーバンクキューブネオ」購入検討者のための深掘りFAQ

Q1. なぜ、JackeryやBLUETTIと比べて、こんなに容量が小さいのですか？

A.

これは、「防災の第一歩」に特化しているためです。大容量モデルは高性能ですが、重く、高価で、初心者にはオーバースペックになりがちです。この製品は、あえて容量と出力を「スマホ充電・照明・小型扇風機」という、災害時の生命線に絞り込むことで、「軽量(2kg)」「高速充電(1.3時間)」「低価格(ソーラー付きで3万円)」という、初心者が最も始めやすいバランスを実現しています。

Q2. 「リン酸鉄リチウムイオン電池」だと、何がそんなに良いのですか？

A.

大きく2つのメリットがあります。一つは「長寿命」であること。一般的なリチウムイオン電池の数倍（数千回）の充放電サイクルに耐えられます。もう一つは「安全性」です。熱暴走しにくい特性を持つため、防災用品として、より安心して保管・使用できます。この製品が「コンセント挿しっぱなしOK」を謳えるのも、この電池のおかげです。

Q3. 「EPS機能」って、Jackeryにはない機能ですか？

A.

はい、Jackery 300 Plusには搭載されていません。EPS機能とは、この電源をコンセントに繋いだまま家電（PCや照明など）も繋いでおくと、停電した瞬間に、自動でバッテリーからの給電に切り替わる機能です。デスクトップPCのデータ保護や、夜間の照明が途切れないようにする、といった用途に使える、本製品の大きな強みです。

Q4. ソーラーパネルが「21W」というのは、実用的ですか？

A.

正直に言うと、本体（102.4Wh）を満充電にするには、晴天でも丸一日（計算上 約9時間）かかるため、メインの充電方法としては非力です。しかし、このパネルの真価は「お守り」であることです。停電が何日も続き、本体の電力を使い切った絶望的な状況でも、太陽さえ出れば「スマホ1回分だけでも充電できる」という、希望を生み出すための最終手段なのです。

Q5. 102.4Whで、具体的に何がどれくらい使えますか？

A.

あくまで目安ですが、「スマホ（10Whと仮定）なら約9回フル充電」、「LEDライト（5W）なら約18時間点灯」、「小型扇風機（20W）なら約4.6時間」使うことができます。停電時に、情報を得るためのスマホと、夜間の明かりを確保するという、最低限の任務を1〜2日こなすには、十分な容量と言えます。

Q6. 充電が約1.3時間と、BLUETTI（1.5時間）と同じくらい速いのはなぜですか？

A.

これは、BLUETTIが「大容量(768Wh)を、すごいパワーで急速充電」しているのに対し、パワーバンクキューブネオは「小容量(102.4Wh)だから、すぐに満タンになる」という、理由の違いがあります。とはいえ、災害直前に「ヤバい！」と思ってからコンセントに挿しても、1時間ちょっとで満タンになる、というのは、防災において非常に大きなアドバンテージです。

Q7. 容量単価（Whあたりの価格）で見ると、一番割高ですよね？

A.

おっしゃる通り、Wh単価で計算すると、大容量モデルには敵いません。しかし、この製品の価格（約3万円）は、本体だけでなく、「21Wソーラーパネル」「EPS機能」「リン酸鉄リチウム電池」「日テレポシュレという安心感」が全てコミコミの価格です。初心者が、互換性や追加費用を一切心配せず、「これだけ買えばOK」という安心を手に入れるための、フルセット・パッケージ価格なのです。

Q8. 重さ2kgは、本当に「軽量」ですか？

A.

はい、このジャンルでは「超軽量」です。ライバルのJackery(3.75kg)やBLUETTI(10.2kg)と比べると、その差は歴然です。10kgの米袋を運ぶのは大変ですが、2Lのペットボトル1本分なら、誰でも片手で運べます。避n難所に持ち出す際や、車への積み下ろしも、全く苦になりません。

Q9. 1年保証は、JackeryやBLUETTIの5年保証と比べて短すぎませんか？

A.

確かに、保証期間は短いですね。これは、価格を抑えるためのトレードオフの一つと考えられます。ただ、本製品は「リン酸鉄リチウム電池」を搭載しており、バッテリー自体の寿命は非常に長いです。保証はあくまで「初期不良や自然故障」に対するものであり、バッテリーの「寿命」が1年ということでは決してありません。

Q10. 結局、防災の「最初の一台」として、どれが一番おすすめですか？

A.

それは、あなたの「防災レベル」によります。「まずは、何から始めたらいいか分からない」という初心者の方には、迷わず全てが揃う「パワーバンクキューブネオ」をお勧めします。「最低限の備えでは不安、少し家電も使いたい」なら「Jackery」。「停電しても、普段通り生活したい」なら「BLUETTI」です。